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迫る2024年問題【概要編】

皆さんこんにちは!山村組NEWS事務局です。
ようやく暑さのピークが終わって、朝晩なんかはむしろ寒いぐらいですね・・。
日中との気温差で風邪引きそうです(⋆>Д<)ハッ・・クシュン
(完全に衣替えのタイミングが分からなくなりました・・・)

さてメディアニュース等で毎日のように出てくる「2024年問題」ですが、、
タイムリミットまで残り半年を切りました・・。
運送業界ばかりが注目されているような感じなのですが他の業界にも影響は多いのです・・・。

最近、お客様から「話は聞くけど正直よく分からない」という声をいくつか
頂いたので、改めて2024年問題の注意点等をまとめてみました!
長くなってしまうので概要編と運送業界編との2部構成でいこうと思います!

そもそも2024年問題って何??

まずは2024年問題がどんなものなのかを見ていきましょう!

※2019年「働き方改革法案」施行※

2024年問題は2019年に施行された「働き方改革法案」に起因します。
日本は昔から長時間労働国家として世界的に有名でして・・。
まぁ利益がついてくるなら「仕方ない」で割り切れる部分もあるのですが、
諸外国より多く働いているのに、諸外国より利益がないという結果でしたので・・
「貧乏暇なし」で疲労とミスがたまっていくだけの悪循環がまん延していました。

さすがにこのままじゃマズいよね・・・ってことで労働時間の削減を主な目的とした
働き方改革が行われるようになって、大企業は2020年から、中小企業は2021年から
労働時間に対して上限を設けるようになりました。

本当はそのタイミングで全ての業界に対して労働時間の上限を設けたかったのですが
いくつかの業界に反発され、暫定的な猶予措置を余儀なくされました。

医療・建設・運送業界への猶予

日本の産業の中でも特に長時間労働になりやすいのが「医療・運送・建設」と言われています。
そのためこれらの業界には5年間の猶予、つまり2024年までは時間外労働に対して上限は
設けないよって決めたことになります!(これが2024年問題につながるのですが後述します)

※本当は猶予されている業界に「沖縄・鹿児島県における黒砂糖製造」というものも
あるのですが、地域限定であることと該当地域ではないので割愛させていただきます

よく考えたら医療なんて急患とかの影響で労働時間なんて読めないし・・
運送も道路状況に大きく左右されますからね・・。
建設関連だって災害の復旧工事とかになると労働時間をコントロールできなく
なりますよね!(ところで万博の工事全然進まないけど本当にやるんですかねぇ・・・)

政府的には「5年間あげるから何とかしてね」っていう丸投げモード全開なわけですが・・
なかなか思うようにはいかず・・今に至るわけで・・・
(というか医療に関してはコロナの対処でそれどころではなかったような気が・・・)

2024年にどうなる?時間外労働の上限って??

さてここから2024年問題について見ていくのですが、どんな影響かと言われると
まずは何と言っても「時間外労働の上限」が設けられることですよね!

ご存じの方も多いですが、労働時間は「1日8時間まで/週40時間まで」が原則です。
まぁだから大体の企業は週休2日なんですよね・・5日間×8時間で40時間ですから。
これ以上働こうとするためには労働者と使用者間で労使協定を結ぶことになります!
(労働基準法36条にちなんで「36協定」と呼ばれるやつですね)

この時間外労働に上限を設けて規制することにしまして・・・
大手企業は2019年4月1日~/中小企業は2020年4月1日~となりました!

上限時間としては月々45時間まで・1年では360時間まで!
(実際には月々30時間以内にしないとダメなやつじゃん・・・)
・・・ちょっと上限厳しくない?と感じた方もいるかもしれませんね・・・。
単純計算で1日に平均したら2時間ぐらいが限度ですからね・・・。

部署によっては少し難しいだろうということもあり、対応策として「特別条項」と
呼ばれる労使協定を結ぶことも可能です!
これを結ぶと年間の上限を720時間まで引き延ばすことができます!
※ただし特別条項は臨時的な理由でしか認定されないものであることと、
上限45時間を超えてよいのは年6回までという制約がついて回りますので要注意です!

年6回ということは・・もしも4月から超え続けていたら・・・9月で限界値が・・・!
(・・自分の労働時間大丈夫だったかな・・・(゚Д゚;)タラー・・・)

とまぁ労務管理担当者が頭を抱えなきゃいけない制度が始まったわけですね!
今回はその他の有給義務化や同一賃金については割愛させていただきますので・・・その辺りを
知りたいという方はまたリクエストお待ちしております(_ _)

話を戻すと長時間労働になりやすい業界は5年間待ちますから、その間にデジタル化したり、
増員して労働時間が長くならないような対策を取ってくださいというのが2024年問題の入口です!

こんなに違う!?各業界の2024年問題!

ここまで時間外労働の上限の話をしていましたが・・運送業界・医療業界・建設業界で
それぞれ時間外労働の上限の規定が異なるので確認してみたいと思います♪

①医療業界の労働時間の上限規制

まずは医療業界から見ていきましょう!医療の場合は対象となるのはやはり医者ですね!
看護師さんはシフト、いわゆる「変形労働時間制」を採用しており、管理自体は簡単だったり・・・
お医者さんの場合は地域性や専門性で仕事量が大きく異なるため、3つのパターンが用意されてます!
A~Cまであって上限時間が異なる複雑な世界になります・・・。

【A水準】:一般の医師

A水準は一般の診療従事勤務医が中心となります!内科や外科といった部署は

では医者の上限時間は?というと・・月々100時間未満年間960時間未満となります!
おお!今まで45時間の話ばっかだったので急に増えた感じがします♪
(でもお医者さんに聞いたら全然足りないって言ってました・・・)
※ただし一般的な労働者と違って休日労働も上限の時間内に含まれる点に注意が必要ですね!

【B水準】:地域医療確保暫定特例水準

B水準は難しい書き方をしているのですが、簡単に言うと「緊急救命医」のような人々です!
一番ドラマになりやすい人ですね!(コード〇ルーとか救命〇棟24時とか・・・)
こちらの方は年間の上限が1860時間・・おそらく日本で1番上限が大きい職種でしょう・・・
(まぁそれだけ大変なんですよね・・・いつもありがとうございます。)

【C水準】:集中的技能向上水準

またまた難しい表現ですので、簡単にすると主に「研修医」の方ですね!
どんな仕事でもそうですけど、色々なことを出来るようになるためには膨大な時間が
必要になりますよね。おそらくはそのために余裕をもたせているかと・・・
(いいなぁ・・運送業界もそうしてくれないかなぁ・・・入社後2年間は上限なしみたいな)
医療の世界は毎日人の命が関わる分、労働時間の制約があると特に厳しいですね・・・。
(労働時間オーバーするからこれ以上診察できませんとか言われたら炎上しちゃいます・・)
C水準の方もB水準と同じように年間1860時間を上限としています。
月々はどちらも100時間未満ですが、A水準同様休日労働分も含まれます。

➁建設業界の労働時間の上限規制

医療の方は大体こんなところなので、次に建設業界を見ていきましょう!
こちらはシンプルなので分かりやすいですよ!

一般と同じく月45時間/年間360時間となっております!
(いや・・これ・・できる??工期とか大丈夫??)
上限なしからいきなり月45時間とは結構キビしいですね・・・。
まぁこれで建設関係も「土日祝日休み!」とかになっていって人が増えればいいですけど・・・。

一応建設業界は例外がありまして・・・

「災害復旧等工事に関する部分の時間外は上限なし」

となっています!(当然と言えば当然ですけどね!)

それ以外は普通に適用されるわけですか、、、(え?万博本当に大丈夫??)
工事は建設にしても解体にしても、本当にたくさんの人が関わってくるので、
どこかにしわ寄せがこなければいいんですけどね・・。

という訳で世間で話題の2024年問題を取り上げてみました!
運送業界はそれだけで同じぐらい長くなりそうなので次回にまとめます!
(マスコミが知らない裏話的なものもあるかもしれません)

色々変化する2024年、、間もなくですが出来ることをやりましょう!
(電子帳簿保存法対策もあるんだよなぁ・・・どうしようかぁ・・アレ・・・)

それでは急に寒くなりましたので体調管理に気を付けてくださいね!
山村組NEWS事務局でした♪

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