こんにちは!山村組NEWS事務局です!
世の中には「働く車」ってたくさんありますよね!
警察車両や救急車・消防車に始まって、建築現場でよく見るダンプやトレーラーなど・・・
そんな働く車の中でも今日は「ユニック車両」にスポットを当てたいと思います!
【ユニック車の特徴は?クレーン車と違うの?】
①ユニック車の特徴
「ユニック車」という名前・・聞いたことあるよという声をけっこういただくのですが、
特徴はと言われると「?」が思い浮かぶもの・・。
まずはその姿から見てみましょう!
これがユニック車両です!
パッと見て分かるかと思いますがクレーンがついてます!
「ユニック車両」とはクレーンを装備した車両のことを言うのです!
②クレーン車とは違う?
クレーンを装備した車なら「クレーン車」でしょ?何か違うの?と思った方もいるかもしれません。
実は「ユニック車」と「クレーン車」は呼び方が違うだけで同じ車両なんですよ!
~ユニック車の呼び名の由来~
クレーン車をユニック車と呼ぶようになったのは、製造メーカーの古川ユニックに由来します。
搭載型クレーン「ユニック」を商標登録し販売したところ、人気が出て有名になりました。
そこから搭載型クレーン車両がいつしか「ユニック車」と呼ばれるようになったんですよね!
もちろんクレーンの製造メーカーは他にもありまして(タダノや新明和工業など)
どこの会社の物でも総称して「ユニック」なんて呼ばれますが、
本当にユニックと名乗れるのは古川ユニックの製品だけということになるんですよ!
【ユニック車を操作するときに免許・資格は必要?】
ユニック車はどちらかと言えば「特殊車両」のオーラがあります!
実際に操作するってなった時に必要な資格についてもまとめてみました!
①自動車運転免許
ユニック車は車なので、何と言ってもまずは運転免許が必要です!
ただ免許に関しては、何回も法律が改正されているので乗れる車両が限定されてきてますよね・・。
事務局でも「どうだったっけ?」ってよく話題になるので、整理してみましょう!
ⅰ.普通自動車運転免許
今の普通免許だと最大積載量2t未満/車両総重量3.5tまでとなります。
基本的にはユニック車はクレーンがある分重いので、普通免許では無理ですね・・・。
ⅱ.準中型自動車運転免許
5年ほど前に新設された免許で、最大積載量4.5t未満/車両総重量7.5tまでOKです!
2tユニックや3tユニックと呼ばれる車なら乗れるかと思います!
ⅲ.中型自動車運転免許
貨物自動車の大型化に伴い、15年ほど前に新設された免許です。
最大積載量6.5t未満/車両総重量11t未満の車の運転が可能です!
これなら大型のユニック車両以外は、ほとんど運転できますね!
ⅳ. 大型自動車運転免許
昔からありますが、この免許を取れば特に重量の制限はありません。
ユニック車に関してはどの車でも問題なく乗車できますよ!
②クレーン操作に関連する資格・免許
運転免許だけでは車を運転できるだけで、当然クレーン操作はできません。
今度はクレーンの操作に必要な資格や免許を確認しましょう!
クレーンは吊り上げる荷物の重量で必要な資格が異なってきます。
ⅰ. 小型移動式クレーン【特別教育】
荷物の重さが0.5t以上~1t未満の場合に受講しなければならない教育です。
誰でも受講でき、受講時間は約13時間程度となります。
ⅱ. 小型移動式クレーン【技能講習】
荷物の重さが1t以上~5t未満の場合に受講が必要な講習です。
一般的なユニック車両のクレーン操作にはこの資格が必要となり、
受講時間は座学と実技を合わせて、約20時間程度となります。
ⅲ. 玉掛け【技能講習】
クレーンのフックに、荷物をかけたり外したりする作業をする際に
必要な講習です。小型移動式クレーンの講習と合わせて受講することで
クレーンの取り扱いが出来ます!
ⅳ. 移動式クレーン運転士【国家資格】
クレーンの吊り上げ重量が3tを超えると、安全規則等が厳しくなるため
ユニック車は基本的に3t未満のクレーンを備えています。
そのためこの資格は5t以上の吊り上げに必要になりますが、国家資格
となるので作業の際には免許証の携帯が必要になります!
【ユニック車の購入時の注意点!見るべきはココ!!】
①ラジコンの有無
クレーンの操作方法は主に2つあります!レバーによる直接操作とラジコンによる
無線操作です!(ラジコンって言っても子供のおもちゃじゃないですよ笑)
現在のユニック車にはこういったラジコンを装備しているものが主流となります!
荷台に乗って作業もできるのでとっても便利なんですよ♪
ラジコンなんか無いよという場合の操作方法はレバーによる操作になります!
レバー操作の場合はその場所に付きっきりになってしまうので、複数人での作業が基本となります!
②アウトリガー
クレーン作業で重量物を吊る際に、車体が倒れないように支える部品を
「アウトリガー」と呼びます!(重機のクレーン車にも、もちろんありますよ!)
このアウトリガーにもけっこう違いがあったりして、面白かったりします!
ユニックの車両の種類についてはまた次の機会にお話ししますね。
③ブーム
クレーン部分はブームの段数で、伸ばせる長さが異なってきます。
「長さ=作業範囲」となるので、長ければ良いってものでもありませんし、
高さも気にしなければならないので、慎重な判断が必要ですね!
一般的には4段が主流ですが、5~7段ぐらいまでは普通にありますよ!
(ここだけの話・・5段以上になると価格もグンっと上がるので注意です笑)
【終わりに】
さて今回はユニック車について取り上げてみました!
働く車は便利なのですが、その分危険もたくさんあります。
車両の特徴をしっかりと知った上で、作業用途に合った車を選択しましょう!
それではまた次回!山村組NEWS事務局でした!!